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有価証券報告書 第120期(自平成25年4月1日 至平成26年3月31日) 有価証券報告書 | 株主・投資家情報 | リンテック株式会社

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(1)

【表紙】

【提出書類】 有価証券報告書

【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項

【提出先】 関東財務局長

【提出日】 平成26年6月26日

【事業年度】 第120期( 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)

【会社名】 リンテック株式会社

【英訳名】 LI NTECCor por at i on

【代表者の役職氏名】 代表取締役社長  西尾 弘之

【本店の所在の場所】 東京都板橋区本町23番23号

【電話番号】 東京( 5248) 7711( 代表)

【事務連絡者氏名】 管理本部経理部長  小川 純一

【最寄りの連絡場所】 東京都板橋区本町23番23号

【電話番号】 東京( 5248) 7711( 代表)

【事務連絡者氏名】 管理本部経理部長  小川 純一

【縦覧に供する場所】 リンテック株式会社 大阪支店

( 大阪府大阪市西区新町一丁目4番24号)

リンテック株式会社 名古屋支店

( 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目14番16号)

株式会社東京証券取引所

( 東京都中央区日本橋兜町2番1号)

有価証券報告書

(2)

第一部 【企業情報】

第1 【企業の概況】

1 【主要な経営指標等の推移】

( 1) 連結経営指標等

回次 第116期 第117期 第118期 第119期 第120期

決算年月 平成22年3月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 売上高 ( 百万円) 189, 348 212, 733 200, 905 190, 844 203, 242 経常利益 ( 百万円) 11, 300 19, 520 13, 613 10, 981 13, 165 当期純利益 ( 百万円) 7, 284 13, 622 8, 648 7, 681 8, 501 包括利益 ( 百万円) ― 11, 184 6, 986 13, 468 17, 978 純資産額 ( 百万円) 121, 502 130, 576 132, 847 143, 569 152, 610 総資産額 ( 百万円) 195, 656 206, 188 210, 203 216, 048 225, 073 1株当たり純資産額 ( 円) 1, 596. 37 1, 715. 78 1, 766. 60 1, 909. 57 2, 100. 87 1株当たり

当期純利益金額

( 円) 96. 36 180. 21 115. 26 102. 83 114. 22 潜在株式調整後

1株当たり 当期純利益金額

( 円) 96. 32 180. 11 115. 18 102. 74 114. 09

自己資本比率 ( %) 61. 7 62. 9 62. 8 66. 0 67. 3

自己資本利益率 ( %) 6. 2 10. 9 6. 6 5. 6 5. 8

株価収益率 ( 倍) 19. 0 13. 1 14. 6 17. 2 17. 2 営業活動による

キャッシュ・フロー

( 百万円) 22, 259 23, 307 18, 910 19, 619 16, 309 投資活動による

キャッシュ・フロー

( 百万円) △ 9, 253 △ 9, 926 △ 12, 262 △ 13, 966 △ 6, 952 財務活動による

キャッシュ・フロー

( 百万円) △ 3, 454 △ 2, 820 △ 5, 099 △ 2, 877 △ 8, 020 現金及び現金同等物

の期末残高

( 百万円) 25, 387 35, 188 36, 036 40, 739 44, 992 従業員数 ( 名) 4, 037 4, 198 4, 286 4, 270 4, 223

( 注) 1 売上高には消費税等は含まれておりません。 2 従業員数は就業人員で記載しております。

有価証券報告書

(3)

( 2) 提出会社の経営指標等

回次 第116期 第117期 第118期 第119期 第120期

決算年月 平成22年3月 平成23年3月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 売上高 ( 百万円) 162, 643 176, 028 162, 177 155, 678 160, 820 経常利益 ( 百万円) 7, 090 11, 045 9, 631 9, 102 12, 036 当期純利益 ( 百万円) 3, 986 7, 369 6, 371 6, 738 8, 721 資本金 ( 百万円) 23, 201 23, 201 23, 201 23, 201 23, 201 発行済株式総数 ( 千株) 76, 564 76, 564 76, 564 76, 564 76, 564 純資産額 ( 百万円) 103, 625 108, 449 110, 120 114, 210 115, 267 総資産額 ( 百万円) 176, 048 181, 364 184, 383 184, 318 182, 436 1株当たり純資産額 ( 円) 1, 369. 93 1, 433. 48 1, 473. 00 1, 527. 52 1, 596. 04 1株当たり配当額

( 内1株当たり中間 配当額)

( 円) 24 40 40 34 42

( 円) ( 10) ( 20) ( 20) ( 17) ( 21) 1株当たり

当期純利益金額

( 円) 52. 74 97. 48 84. 92 90. 21 117. 18 潜在株式調整後

1株当たり 当期純利益金額

( 円) 52. 71 97. 43 84. 86 90. 13 117. 05

自己資本比率 ( %) 58. 8 59. 7 59. 7 61. 9 63. 1

自己資本利益率 ( %) 3. 9 7. 0 5. 8 6. 0 7. 6

株価収益率 ( 倍) 34. 7 24. 3 19. 8 19. 6 16. 8 配当性向 ( %) 45. 51 41. 03 47. 10 37. 69 35. 84 従業員数 ( 名) 2, 443 2, 436 2, 465 2, 442 2, 414

( 注) 1 売上高には消費税等は含まれておりません。 2 従業員数は就業人員で記載しております。

有価証券報告書

(4)

2 【沿革】

年月 沿革

昭和9年10月 不二合名会社を改組、不二紙工株式会社を東京都板橋区板橋十丁目 138番地( 現東京都板橋区本 町23番23号) に設立。包装用ガムテープの製造販売を開始。

昭和12年3月 合板用ガムテープの製造販売を開始。

昭和34年12月 埼玉県蕨市に蕨工場を新設。従来の本社工場の生産と合わせ量産体制を確立。

昭和37年3月 蕨工場内に段ボール箱の自動包装機の製作部門を設置。青果物・食品・繊維製品・家庭電器製品 の自動包装化を企業化し、包装用ガムテープと合わせたシステムセールスを進める。

昭和39年3月 蕨工場内の自動包装機製作部門を独立させ、株式会社不二紙工機械事業部( FSKエンジニアリング 株式会社) を設立。

昭和43年10月 本社内の研究室( 現研究所) を蕨工場内に移転。工場に直結した研究・開発体制をとる。 昭和44年3月 兵庫県龍野市に関西工場( 現龍野工場) を新設し、西日本地区への供給拠点とする。

昭和50年7月 関東工場( 現吾妻工場) を群馬県吾妻郡吾妻町( 現群馬県吾妻郡東吾妻町) に新設、最新鋭の設備で ガムテープ及び粘着製品の製造を開始。

昭和59年10月 FSK株式会社に商号変更。

昭和61年7月 東京証券取引所市場第二部に上場。

昭和62年9月 アメリカ合衆国マサチューセッツ州にFSK OF AMERI CA,I NC. ( 現LI NTEC USA HOLDI NG,I NC.( 連 結子会社) ) を設立し、同社は工業用粘着フィルムメーカーである MADI CO,I NC.( 連結子会社) を 買収。

昭和62年10月 FSKエンジニアリング株式会社を合併。 平成元年3月 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定される。

平成2年4月 四国製紙株式会社及び創研化工株式会社と合併し、リンテック株式会社に商号を変更。 平成5年10月 中国、天津市に琳得科( 天津) 実業有限公司( 連結子会社) を設立。印刷機械等の製造を開始。 平成6年5月 インドネシア、ボゴール市にPT. LI NTEC I NDONESI A.( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を開

始。

平成7年1月 モダン・プラスチツク工業株式会社の全株式を取得。 平成8年4月 モダン・プラスチツク工業株式会社と合併。

平成12年4月 マレーシア、ペナン州にLI NTECI NDUSTRI ES( MALAYSI A) SDN.BHD. ( 連結子会社) を設立。 紙関連製品の製造を開始。

平成14年6月 中国、蘇州市に琳得科( 蘇州) 科技有限公司( 連結子会社) を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造 を開始。

平成14年8月 韓国、平澤市にLI NTECSPECI ALI TY FI LMS( KOREA) , I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を 開始。

平成15年8月 台湾、台南県にLI NTECSPECI ALI TY FI LMS( TAI WAN) , I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を 開始。

平成16年9月 韓国、忠清北道清原郡にLI NTECKOREA, I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品及び紙関連製品の製 造を開始。

平成19年3月 中国、無錫市に琳得科( 無錫) 科技有限公司を設立。(平成25年6月清算)

平成20年11月 積水化学工業株式会社より株式会社セキスイサインシステム( 現リンテックサインシステム株式 会社( 連結子会社) ) の全株式を含むサインシステム事業の譲受。

平成22年9月 MADI CO, I NC. ( 連結子会社) が、SOLAMATRI X, I NC. ( 現MADI CO, I NC. ( 連結子会社) ) を買収。

平成23年6月 タイ、チャチェンサオ県にLI NTEC ( THAI LAND) CO. , LTD. ( 連結子会社) を設立。粘着製品及び紙 関連製品の製造を開始。

平成24年7月 中国、天津市に普林特科( 天津) 標簽有限公司( 連結子会社) を設立。

平成25年1月 MADI CO, I NC. ( 連結子会社) とMADI CO WI NDOW FI LMS, I NC. ( 連結子会社) が、MADI CO, I NC. を存続会社 として合併。

有価証券報告書

(5)

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社37社、関連会社4社、その他の関係会社1社およびその他の関係会社の子会社1社 で 構 成 さ れ 、 「 印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 」 、 「 電 子 ・ 光 学 関 連 」 、 「 洋 紙 ・ 加 工 材 関 連 」 の 各 事 業 に 関 す る 製 品 の 製 造・加工・販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流および原材料・製品・技術の供給等の事業展開をして おります。

当社グループの事業における位置付けは次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。  

(1)印刷材・産業工材関連

当事業においては、シール・ラベル用粘着製品、ラベル印刷機、バーコードプリンタ、ラベリングマシン、自動 車用粘着製品、工業用粘着テープ、ウインドーフィルム、屋外看板・広告用フィルム、内装用化粧シートなどの製 造・販売をしております。

(主要な関係会社) 当社

リンテックコマース株式会社 リンテックサインシステム株式会社 富士ライト株式会社

MADI CO, I NC. (アメリカ)

LI NTECOF AMERI CA, I NC. (アメリカ) LI NTECEUROPE B. V. (オランダ) 琳得科( 天津) 実業有限公司(中国) 普林特科( 天津) 標簽有限公司(中国)  琳得科( 蘇州) 科技有限公司(中国) LI NTECHI - TECH( TAI WAN) , I NC. (台湾) PT. LI NTECI NDONESI A(インドネシア)

LI NTECSI NGAPORE PRI VATE LI MI TED(シンガポール) LI NTEC( THAI LAND) CO. , LTD. (タイ)

(2)電子・光学関連

当事業においては、半導体関連粘着テープ、半導体関連装置、積層セラミックコンデンサー製造用コートフィル ム、液晶ディスプレイ関連粘着製品などの製造・販売をしております。

(主要な関係会社) 当社

LI NTECOF AMERI CA, I NC. (アメリカ)

LI NTECADVANCED TECHNOLOGI ES( EUROPE) GMBH(ドイツ) LI NTECADVANCED TECHNOLOGI ES( SHANGHAI ) , I NC. (中国) LI NTECSI NGAPORE PRI VATE LI MI TED(シンガポール) LI NTECI NDUSTRI ES( MALAYSI A) SDN. BHD. (マレーシア) LI NTECI NDUSTRI ES( SARAWAK) SDN. BHD. (マレーシア) LI NTECADVANCED TECHNOLOGI ES( KOREA) , I NC. (韓国) LI NTECKOREA, I NC. (韓国)

LI NTECSPECI ALI TY FI LMS( KOREA) , I NC. (韓国) LI NTECADVANCED TECHNOLOGI ES( TAI WAN) , I NC. (台湾) LI NTECSPECI ALI TY FI LMS( TAI WAN) , I NC. (台湾)  

(3)洋紙・加工材関連

当事業においては、カラー封筒用紙、色画用紙、特殊機能紙、高級印刷用紙、高級紙製品用紙、一般用剥離紙、 光学関連製品用剥離フィルム、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙などの製造・販売をしております。

(主要な関係会社) 当社

富士ライト株式会社

LI NTECEUROPE B. V. (オランダ) 琳得科( 蘇州) 科技有限公司(中国) LI NTEC( THAI LAND) CO. , LTD. (タイ)  

有価証券報告書

(6)

また、LI NTECUSA HOLDI NG, I NC. は、MADI CO, I NC. およびLI NTECOF AMERI CA, I NC. の持株会社であります。

このほか、当社は東京リンテック加工株式会社(非連結子会社)他へ外注加工、請負作業、運送・製品管理を委託 しているほか、日本製紙株式会社(その他の関係会社)、日本紙通商株式会社(その他の関係会社の子会社)他へ当 社製品を販売し、また、同会社から原材料等の仕入をしております。

事業の系統図は次のとおりであります。

有価証券報告書

(7)

4 【関係会社の状況】

名称 住所

資本金 又は出資金

主要な事業 の内容

議決権の 所有( 被所有) 割合

関係内容 所有割合

( %)

被所有割合 ( %) ( 連結子会社)

リンテックコマース 株式会社

東京都台東区

百万円 400

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 役員兼任1名 リンテックサインシステム

株式会社

東京都目黒区

百万円 40

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 役員兼任1名

富士ライト株式会社 東京都文京区

百万円 18

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 洋 紙・加工材関連

83. 3 役員兼任1名

株式会社レンリ ( 注) 6 大阪府岸和田市

百万円 10

洋 紙 ・ 加 工 材 関

100. 0 役員兼任2名

LI NTECUSAHOLDI NG, I NC.

アメリカ

マサチューセッツ州

US$

100 持株会社 100. 0

MADI CO,I NC. 、 LI NTECOFAMERI CA, I NC. 株式の保有

MADI CO,I NC.

アメリカ

マサチューセッツ州

US$ 200, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 ( 100. 0)

役員兼任1名

LI NTECOFAMERI CA,I NC.

アメリカ アリゾナ州

US$ 1, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 電 子・光学関連

100. 0 ( 100. 0)

LI NTECEUROPEB. V.

オランダ

ア ム ス テ ル フ ェ ー ン

EURO 81, 680

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 洋 紙・加工材関連

100. 0 LI NTECADVANCED

TECHNOLOGI ES ( EUROPE) GMBH

ドイツ ミュンヘン

EURO 250, 000

電子・光学関連 100. 0

琳得科( 天津) 実業有限公司

中国天津市

US$ 6, 920, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 普林特科( 天津)

標簽有限公司

中国天津市

百万円 500

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 琳得科( 蘇州)

科技有限公司 ( 注) 2

中国蘇州市

US$ 38, 800, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 洋 紙・加工材関連

100. 0 LI NTECADVANCED

TECHNOLOGI ES ( SHANGHAI ) , I NC.

中国上海市

US$

300, 000 電子・光学関連 100. 0 PT. LI NTEC

I NDONESI A

インドネシア ボゴール市

US$ 17, 000, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

65. 0 役員兼任3名 LI NTECSI NGAPORE

PRI VATELI MI TED

シンガポール

S$ 500, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 電 子・光学関連

100. 0 役員兼任3名 LI NTECI NDUSTRI ES

( MALAYSI A) SDN. BHD.

マレーシア ペナン州

RM

50, 000, 000 電子・光学関連 100. 0 LI NTECI NDUSTRI ES

( SARAWAK) SDN. BHD.

マレーシア サラワク州

RM

2, 384, 300 電子・光学関連 100. 0 LI NTEC( THAI LAND) CO. ,

LTD.  ( 注) 2

タイ

チャチェンサオ県

THB 1, 500, 000, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材 関 連 及 び 洋 紙・加工材関連

100. 0 LI NTECADVANCED

TECHNOLOGI ES ( TAI WAN) , I NC.

台湾高雄市

NT$ 146, 500, 000

電子・光学関連 100. 0 LI NTECSPECI ALI TYFI LMS

( TAI WAN) , I NC.

台湾台南市

NT$ 361, 000, 000

電子・光学関連 100. 0 LI NTECHI - TECH( TAI WAN) ,

I NC.  ( 注) 5

台湾台北市

NT$ 10, 000, 000

印 刷 材 ・ 産 業 工 材関連

100. 0 LI NTECADVANCED

TECHNOLOGI ES( KOREA) , I NC. 韓国 ソウル市

WON 2, 820, 000, 000

電子・光学関連 100. 0 LI NTECSPECI ALI TYFI LMS

( KOREA) , I NC.

韓国平澤市

WON 12, 000, 000, 000

電子・光学関連 100. 0 役員兼任1名 LI NTECKOREA, I NC.

( 注) 2

韓国忠清北道清原郡

WON

25, 000, 000, 000 電子・光学関連 100. 0 ( その他の関係会社)

日本製紙株式会社 ( 注) 4

東京都千代田区

百万円 104, 873

洋 紙 ・ 加 工 材 関

31. 0 ( 0. 8)

役員兼任2名 ( 注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2 特定子会社であります。

3 議決権の所有( 被所有) 割合の(  ) 内は間接所有割合です。 4 日本製紙株式会社は有価証券報告書の提出会社であります。

有価証券報告書

(8)

6 株式会社レンリは平成26年5月開催予定の定時株主総会にて解散決議をする予定であり、当連結会計年度末 において重要性が低下したため連結の範囲から除外しております。

5 【従業員の状況】

( 1) 連結会社の状況

平成26年3月31日現在

セグメントの名称 従業員数( 名)

印刷材・産業工材関連 1, 969

電子・光学関連 1, 298

洋紙・加工材関連 856

全社( 共通) 100

合計 4, 223

( 注)  従業員数は就業人員であります。

( 2) 提出会社の状況

平成26年3月31日現在 従業員数( 名) 平均年齢( 歳) 平均勤続年数( 年) 平均年間給与( 円)

2, 414 40. 1 18. 0 6, 084, 813

セグメントの名称 従業員数( 名)

印刷材・産業工材関連 814

電子・光学関連 721

洋紙・加工材関連 779

全社( 共通) 100

合計 2, 414

( 注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

( 3) 労働組合の状況

当社の労働組合はリンテックフォーレストと称し、加入者数 2, 015名でユニオンショップ制であります。 また、一部の連結子会社において労働組合( 組合員数 713名) が組織されております。

なお、労使関係について特記すべき事項はありません。

有価証券報告書

(9)

第2 【事業の状況】

1 【業績等の概要】

( 1) 業績

当連結会計年度における世界経済は、米国では旺盛な個人消費を背景に景気回復が続き、欧州においても長期の 低迷から持ち直しの動きが見られました。中国やインドなどの新興国では成長ペースが鈍化しました。一方、我が 国 に お い て は 、 政 府 の 経 済 政 策 や 日 銀 の 金 融 緩 和 に よ る 円 安 の 進 行 や 株 価 の 回 復 な ど に よ り 、 企 業 業 績 や 個 人 消 費、雇用情勢も改善し、加えて、消費増税前の駆け込み需要などもあり、緩やかな景気拡大が続きました。

このような経営環境の中、当連結会計年度の業績は、売上高は203, 242百万円(前年同期比6. 5%増)、営業利益 は13, 766百万円(同30. 3%増)、経常利益は13, 165百万円(同19. 9%増)、当期純利益は8, 501百万円(同10. 7% 増)となりました。

セグメント別の概況は以下のとおりです。

〔印刷材・産業工材関連〕

当セグメントの売上高は86, 271百万円(前年同期比4. 2%増)、営業利益は2, 290百万円(同3. 8%減)となりま した。当セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおりです。

(印刷・情報材事業)

シール・ラベル用粘着製品は国内では物流関連が順調であったほか、医薬、食品用も堅調に推移しました。 海外においては中国やアセアン地域を中心としたアジア地域で好調に推移しました。この結果、当事業部門は 前年同期に比べ増加となりました。

(産業工材事業)

二 輪 を 含 む 自 動 車 用 粘 着 製 品 が 東 南 ア ジ ア 地 域 を 中 心 に 堅 調 に 推 移 し ま し た が 、 ウ イ ン ド ー フ ィ ル ム が 米 国、アジアにおいて減少しました。この結果、当事業部門は前年同期に比べ減少となりました。

〔電子・光学関連〕

当セグメントの売上高は79, 139百万円(前年同期比9. 4%増)、営業利益は6, 846百万円(同114. 2%増)となり ました。当セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおりです。

(アドバンストマテリアルズ事業)

半導体関連粘着テープはスマートフォンやタブレット用の需要拡大効果もあり台湾、シンガポールにおいて 大幅に伸長し、半導体関連装置も堅調に推移しました。また、積層セラミックコンデンサー製造用コートフィ ルムもスマートフォンやタブレット用の需要拡大効果により堅調に推移しました。この結果、当事業部門は前 年同期に比べ増加となりました。

(オプティカル材事業)

液晶ディスプレイ関連粘着製品はテレビ用が期後半に需要が回復したほか、スマートフォンやタブレット用 の需要拡大効果により順調に推移しました。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となりました。  

〔洋紙・加工材関連〕

当セグメントの売上高は37, 831百万円(前年同期比5. 9%増)、営業利益は4, 645百万円(同6. 7%減)となりま した。当セグメントの事業部門別の売り上げの状況は次のとおりです。

(洋紙事業)

カラー封筒用紙がNISAや消費増税前の特需などにより順調であったことに加え、建材用紙も堅調に推移 しました。この結果、当事業部門は前年同期に比べ増加となりました。

(加工材事業)

炭素繊維複合材料用工程紙は航空機用が好調であったことに加え、スポーツ・レジャー用なども堅調に推移 しました。また、合成皮革用工程紙、粘着用剥離紙も堅調に推移しました。この結果、当事業部門は前年同期 に比べ増加となりました。

有価証券報告書

(10)

( 2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、44, 992百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4, 252 百万円の増加(前年同期比 10. 4%増)となりました。

( 営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して3, 310百万円の減少となりました。主な増 減要因は以下のとおりです。

・「税金等調整前当期純利益」の増加 2, 047百万円

・「退職給付引当金の増減額」の減少 △ 161百万円

・「退職給付に係る負債の増減額」の増加 945百万円

・「売上債権の増減額」の減少 △3, 916百万円

・「たな卸資産の増減額」の減少 △1, 986百万円

・「法人税等の支払額又は還付額」の減少 △1, 205百万円  

( 投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して7, 014百万円の増加となりました。主な増 減要因は以下のとおりです。

・「定期預金の預入による支出」の減少 △1, 083百万円

・「定期預金の払戻による収入」の減少 △1, 988百万円

・「有形固定資産の取得による支出」の増加 8, 314百万円

・「無形固定資産の取得による支出」の増加 649百万円

・「子会社株式の取得による支出」の増加 746百万円

( 財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して5, 143百万円の減少となりました。主な増 減要因は以下のとおりです。

・「自己株式の取得による支出」の減少 △5, 000百万円

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2 【生産、受注及び販売の状況】

( 1) 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称 生産高( 百万円) 前年同期比( %)

印刷材・産業工材関連 61, 286 5. 3

電子・光学関連 58, 756 9. 6

洋紙・加工材関連 43, 492 1. 3

合計 163, 535 5. 7

( 注) 1 セグメント間およびセグメント内の取引が多様で、各セグメントの生産高を正確に算出することが困難であ るため、概算金額を表示しております。また、セグメント間の内部振替高に伴う生産高を含めております。 2 金額は、製造原価によっております。

3 金額の表示には消費税等は含まれておりません。

( 2) 受注実績

製品及び商品の大部分が受注即出荷となりますので、受注状況は販売実績とほぼ同じであります。

( 3) 販売実績

セグメントの名称 販売高( 百万円) 前年同期比( %)

印刷材・産業工材関連 86, 271 4. 2

電子・光学関連 79, 139 9. 4

洋紙・加工材関連 37, 831 5. 9

合計 203, 242 6. 5

( 注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額の表示には、消費税等は含まれておりません。

3 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度 当連結会計年度

販売高( 百万円) 割合( %) 販売高( 百万円) 割合( %)

住友化学㈱ 20, 638 10. 8 25, 103 12. 4

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3 【対処すべき課題】

Ⅰ 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題

平成23年4月にスタートした3か年の中期経営計画「LI P- Ⅲ」では、「積極果敢にイノベーションに挑戦し、持続 的な成長と企業価値の最大化を目指す」という基本方針のもと、海外事業の強化・拡大、QCD強化による国内事 業の拡大と高収益化などを重点テーマとした諸施策を推進してまいりました。

し か し な が ら 、 東 日 本 大 震 災 や 欧 州 債 務 問 題 の 深 刻 化 、 行 き 過 ぎ た 円 高 な ど が 当 社 の 業 績 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ し、「LI P- Ⅲ」の最終年度に当たる平成26年3月期の業績は、策定時に掲げた定量目標(連結売上高2, 600億円、連 結営業利益260億円)を大幅に下回る結果となりました。

当社グループを取り巻く事業環境はいまだ不透明感を払拭できる状況ではありませんが、将来にわたって成長・ 発 展 し て い く た め に は 、 “ 成 長 軌 道 へ の 回 帰 ” に 向 け た 取 り 組 み が 不 可 欠 で あ る こ と か ら 、 改 め て 中 期 経 営 計 画

「LI P- 2016」を策定し、新事業年度からスタートさせることといたしました。 1.「LI P- 2016」の基本方針

新中期経営計画「LI P- 2016」では、「攻めの経営と間断なきイノベーションで成長軌道を取り戻す」という基 本 方 針 を 掲 げ 、 国 内 事 業 の 持 続 的 な 成 長 を 図 り つ つ 、 今 後 も 経 済 発 展 が 見 込 ま れ る 国 や 地 域 で の 事 業 規 模 の 拡 大 、 次 世 代 を 担 う 革 新 的 新 製 品 の 創 出 、 事 業 戦 略 を ス ピ ー デ ィ ー に 実 現 す る た め の M&A の 推 進 な ど 、 各 重 点 テーマについて積極果敢に取り組んでまいります。

同時に、これまで社員の行動の中にしっかりと根付いてきたイノベーションの精神をさらに深化させながら、 コスト改革活動を強化し、経営環境に左右されることのない強靭な企業体質を築き上げてまいります。

2.重点テーマ

( 1) グローバル展開のさらなる推進

①アジア地域を中心とした海外事業の拡大

②未進出地域での事業基盤づくり ( 2) 次世代を担う革新的新製品の創出

①新製品の創出による新市場・新需要の開拓

②新製品の創出のための研究開発基盤の強化 ( 3) 強靭な企業体質への変革

①コスト競争力の強化

②選択と集中 ( 4) 戦略的M&Aの推進

①成長戦略としてのターゲットの明確化

②M&A推進体制の強化 ( 5) 人財の育成

①グローバル人材の確保と育成

②継続的な階層別研修の実施  

Ⅱ 株式会社の支配に関する基本方針

当社は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(会社法施行規則第118条柱 書に定義されるものをいい、以下「基本方針」といいます。)並びに基本方針に照らして不適切な者によって当社 の財務および事業の方針が支配されることを防止するための取り組み(会社法施行規則第118条第3号ロ( 2) )の一 つとして、以下の①または②に該当する買付またはその提案(以下、このような買付行為等を「大規模買付行為」 といい、大規模買付行為を行う者を「大規模買付者」といいます。)への対応方針として、大規模買付行為時にお ける事前の情報提供に関するルール( 以下「大規模買付ルール」といいます。) を導入しております。

①当社が発行する株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付

②当社が発行する株券等について、公開買付け後の公開買付者の株券等所有割合および   その特別関係者の株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付け

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  1.大規模買付ルール継続の必要性

 平成26年3月末現在の当社の株主構成上、株主共同の利益を毀損するような大規模買付行為がなされる可能性 は低いと考えておりますが、今後、当社グループが成長していく過程で、資本市場からの資金調達を行う可能性 もあり、その場合には株主の持株比率が希釈化されることになります。また、近年、外国人持株比率が増加する など、株式並びに株主の流動化が進む傾向も見られています。

 このような情勢に鑑みると、株主、顧客、取引先、従業員その他利害関係者の利益を含む、当社の企業価値を 毀損しひいては株主共同の利益を毀損するような大規模買付行為がなされる可能性も決して否定できない状況に あるといわざるをえません。

 将来、既存株主に思わぬ損害が発生することを避けるために「大規模買付ルール」を継続すべきと考えており ます。

  2.大規模買付ルールに対する当社の基本的な考え方

当社取締役会は、大規模買付行為がなされた場合、これに応じて当社株式の売却を行うか否かは、最終的には 当社株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。しかしながら、その前提として、当社株 主の皆様が大規模買付行為に応じるか否かを判断するためには、大規模買付者および当社取締役会双方からの適 切な情報提供が不可欠であると考えております。逆に、株主の皆様が不十分な情報しか提供されないまま、大規 模買付行為に応じるか否かの判断を迫られるような事態に陥ることは、株主共同の利益に反するものと考えてお ります。

な か で も 大 規 模 買 付 行 為 が 当 社 に 与 え る 影 響 や 、 大 規 模 買 付 者 が 考 え る 将 来 の 経 営 方 針 や 事 業 計 画 の 内 容 等 は 、 当 社 株 主 の 皆 様 が 大 規 模 買 付 行 為 を 受 け 入 れ る か ど う か を 検 討 す る う え で 重 要 な 判 断 材 料 で あ る と 考 え ら れ、同様に、当社取締役会が大規模買付行為について評価、検討を行ったうえでどのような意見を有しているか ということも、当社株主の皆様にとっては重要な判断材料になると考えております。

当社取締役会は、このような基本的な考え方に立脚し、株主の皆様に大規模買付者および当社取締役会双方か らの適切な情報提供と、判断するための十分な時間を確保するため、下記「4.大規模買付ルールの内容」で後 述する「大規模買付ルール」を設定・開示し、大規模買付者に対して「大規模買付ルール」の遵守を求めるとと もに、「大規模買付ルール」が遵守されない場合には、大規模買付者を株主共同の利益を害する者と判断し、当 社取締役会として必要な対抗措置を講じる方針です。

  3.当社グループの企業価値の向上のために行う取り組み ( 1) 会社の経営の基本方針

当社グループの経営理念は、社名の「リンテック」すなわち" リンケージ( 結合) " と" テクノロジー" 、および 社是「至誠と創造」に裏付けされる人の和、技術開発力を基軸とし、国内・海外の業界において、誰からも信 頼される力強い躍動感あふれる会社として社会に貢献し、株主各位・顧客・社員家族の期待にこたえる斬新な 経営を推進するというものであります。 

当社グループは、「粘・接着応用技術」「材料改質・機能化技術」「特殊紙・加工材製造技術」「システム 化技術」という四つの固有技術を基盤とし、さらにそれらを高次元で融合させることによって、より差別化さ れた独自性の高い製品創りを進めてまいります。また、高い倫理観のもと、CSRの精神を徹底し、社会から 信頼される会社たるべく邁進してまいります。

( 2) 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題

当社グループは、平成26年4月から平成29年3月までの3か年を対象とする新中期経営計画「LI P−2016」を 策定し、スタートさせております。その概要については、上記「Ⅰ 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処 すべき課題」を参照ください。

( 3) コーポレート・ガバナンスの充実・強化のための取り組み

当社グループは、法令遵守を徹底し、経営の透明性、企業倫理の意識を高め、迅速な意思決定および効率的 な 業 務 執 行 を 行 っ て い く こ と が 、 コ ー ポ レ ー ト ・ ガ バ ナ ン ス の 基 本 と 考 え 、 そ の 充 実 ・ 強 化 を 通 じ て 当 社 グ ループの企業価値および株主共同利益の更なる向上を目指してまいります。

その具体的な取り組みとして、取締役の任期を1年とし、株主の皆様に対する取締役の責任を明確にしてい るほか、平成23年6月24日開催の当社第117期定時株主総会および同日開催の当社取締役会において執行役員制 度を導入し、経営の重要な意思決定を行う取締役と業務の執行を行う執行役員とを分離いたしました。これに

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  4.大規模買付ルールの内容    ( 1) 意向表明

大規模買付者が大規模買付行為を行おうとする場合には、まず当社代表取締役宛に、①大規模買付者の名称 お よ び 住 所 、 ② 設 立 準 拠 法 、 ③ 代 表 者 の 氏 名 、 ④ 国 内 連 絡 先 、 ⑤ 提 案 す る 大 規 模 買 付 行 為 の 概 要 並 び に 、 ⑥

「大規模買付ルール」に従う旨の誓約を明示した書面(以下「意向表明書」といいます。)を提出していただ きます。

なお、意向表明書における使用言語は日本語に限ります。    ( 2) 情報提供

次に、当社取締役会は、かかる意向表明書の受領後7営業日以内に、大規模買付者に対して、大規模買付行 為に関する情報として当社への提供を求める必要情報のリストを交付します。大規模買付者に提供を求める情 報は、当社株主の皆様の適切な判断ならびに当社取締役会および「5.大規模買付行為がなされた場合の対応 方針」で後述する独立委員会(以下「独立委員会」といいます。)による適切な評価・検討のために必要かつ 十 分 な 情 報 ( 以 下 「 本 必 要 情 報 」 と い い ま す 。 ) と し ま す 。 大 規 模 買 付 者 に は 、 本 必 要 情 報 の リ ス ト の 受 領 後、速やかに本必要情報を書面にて当社取締役会に対して提供していただくこととし、当社取締役会は本必要 情報の記載書面を受領後、直ちに独立委員会にも提供します。

なお、本必要情報の記載書面における使用言語は日本語に限ります。    ( 3) 情報提供の内容

本必要情報の具体的内容は、大規模買付者の属性および大規模買付行為の内容によって異なりますが、主な 項目は以下のとおりです。

  ①大規模買付者およびそのグループの概要(大規模買付者の事業内容、資本構成、当社の事業と同種の事業 についての経験等に関する情報を含みます。)

  ②大規模買付行為の目的および具体的内容

  ③大規模買付行為における当社株式等の取得対価の算定根拠、取得資金の裏付け並びに資金調達の具体的内 容および条件

  ④大規模買付行為の完了後に想定している当社の経営方針、事業計画、資本政策、配当政策、労務政策およ び資産活用策

  ⑤大規模買付行為の完了後における従業員、取引先、その他の当社に係る利害関係者に対する対応方針 なお、大規模買付者に当初提供していただいた情報が、大規模買付行為に関する当社株主の皆様の適切な判 断または当社取締役会もしくは独立委員会による適切な評価、検討のための情報として不十分と認められる場 合には、当社取締役会は、合理的な回答期限(60日間を上限とします)を定めたうえで、大規模買付者に対し て追加的に情報提供を求めることがあります。大規模買付行為の提案があった事実および当社取締役会に提供 された本必要情報は、当社株主の皆様のご判断のために必要であると認められる場合には、当社取締役会が適 切と判断する時点でその全部または一部を開示いたします。

また、本必要情報の提供が完了したとき、当社取締役会は大規模買付者にその旨通知するとともに、その事 実を開示いたします。

   ( 4) 評価期間

次に当社取締役会は、大規模買付行為の評価、検討の難易度に応じ、大規模買付者が当社取締役会に対し本 必要情報の提供を完了した後、最大60日間(対価を現金(円貨)のみとする公開買付による当社全株式の買付 の場合)または最大90日間(その他の大規模買付行為の場合)を当社取締役会による大規模買付行為の評価、 検討、大規模買付者との条件に関する交渉、大規模買付行為に対する意見形成、代替案の立案等のための期間

(以下「取締役会評価期間」といいます。)として確保されるべきものと考えております。従って、大規模買 付行為は、取締役会評価期間の経過後に開始されるものとします。取締役会評価期間中、当社取締役会は必要 に応じて外部専門家の助言を受けながら、提供された本必要情報を十分に評価・検討し、大規模買付行為に対 する当社取締役会としての意見をとりまとめ、公表します。

   ( 5) 交渉・代替案の提示

当社取締役会は、必要に応じて、大規模買付者との間で大規模買付行為に関する条件改善について交渉し、 当社取締役会として当社株主の皆様に対し代替案を提示することがあります。

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   ( 1) 大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しなかった場合

大規模買付者により、「大規模買付ルール」が遵守されなかった場合には、独立委員会は当社取締役会に対 して対抗措置の発動の勧告をするものといたします。当社取締役会は独立委員会の勧告を最大限尊重し、当社 の株主全体の利益を守ることを目的として、新株予約権の発行等、会社法その他の法律および当社定款が認め る対抗措置をとることがあります。その場合に具体的にいかなる手段を講じるかについては、その時点で最も 適切と当社取締役会が判断したものを選択することといたします。なお、対抗措置として新株予約権を発行す る場合の概要は下記のとおりとし、かかる新株予約権には対抗措置としての効果を勘案した行使期間および行 使条件などを設けることがあります。

①新株予約権割当の対象となる株主およびその発行条件

当社取締役会において定める割当日における最終の株主名簿に記録された株主に対し、その所有する当 社普通株式(ただし、当社の所有する当社普通株式を除く。)1株につき1個の割合で新たに払込みをさ せないで新株予約権を割当てる。

②新株予約権の目的となる株式の種類および数

新株予約権の目的となる株式の種類は当社普通株式とし、新株予約権の目的となる株式の数は、定款に 規定される発行可能株式総数から発行済株式(当社の所有する当社普通株式を除く。)総数を控除した数 を上限とする。新株予約権1個当たりの目的となる株式の数は1株とする。ただし、当社が株式分割また は株式併合を行う場合は、所要の調整を行うものとする。

③発行する新株予約権の数

発行する新株予約権の数は、当社取締役会が定める数とする。当社取締役会は、複数回にわたり新株予 約権の割当を行うことがある。

④新株予約権の払込価額

新株予約権と引換えに金銭の払込みを要しないものとする。

⑤各新株予約権の行使に際して出資される財産の内容およびその価額

各新株予約権の行使に際して出資される財産は、1円以上で当社取締役会が定める額とする。

⑥新株予約権の譲渡制限

新株予約権の譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の承認を要する。

⑦新株予約権の行使条件等

大規模買付者等に行使を認めないこと等を行使の条件として定めることがある。また、取得条項および 取得条件を設けることがあり、大規模買付者と他の株主とで、取得の対価等に関し、異なる取り扱いをす ること、あるいは大規模買付者が保有する新株予約権は取得の対象としないことがある。

なお、大規模買付者が保有する新株予約権を取得の対象とする場合、その対価として現金の交付は行わな いこととする。詳細については、当社取締役会において別途定めるものとする。

⑧新株予約権の行使期間等

新株予約権の割当がその効力を生ずる日、新株予約権の行使期間、取得条件その他必要な事項について は、当社取締役会が定めるものとする。

また、大規模買付者が「大規模買付ルール」を遵守したか否かを判断するに当たっては、大規模買付者が当 社に関する詳細な情報を有していない場合など、大規模買付者側の事情をも合理的な範囲で十分勘案するもの とし、少なくとも、当社取締役会が提供を求めた必要情報の一部が大規模買付者より提供されていないことの みをもって、大規模買付者による「大規模買付ルール」の不遵守を認定することはしないものとします。    ( 2) 大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合

大規模買付者が「大規模買付ルール」を遵守した場合には、当社取締役会は、仮に当該大規模買付行為に反 対であったとしても、当該買付提案についての反対意見を表明したり、代替案を提示することにより、当社株 主の皆様を説得するに留め、原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置はとりません。大規模買付者の 買付提案に応じるか否かは、当社株主の皆様において、当該買付提案および当社取締役会が提示する当該買付 提 案 に 対 す る 意 見 、 代 替 案 等 を ご 考 慮 の う え 、 ご 判 断 い た だ く こ と に な り ま す 。 も っ と も 「 大 規 模 買 付 ル ー ル」が遵守されている場合であっても、当該大規模買付行為が当社株主全体の利益を著しく損なうと認められ る場合、例えば、

①大規模買付行為の目的が、真に会社経営に参加する意思がないにもかかわらず、ただ株価をつり上げて高

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②大規模買付行為の目的が、主として会社経営を一時的に支配して当社の事業経営上必要な知的財産権、ノ ウハウ、企業秘密情報、主要取引先や顧客等を当該大規模買付者やそのグループ会社等に移譲させること

(いわゆる焦土化経営)にある場合

③大規模買付行為の目的が、主として会社経営を支配した後に、当社の資産を当該大規模買付者やそのグ ループ会社等の債務の担保や弁済原資として流用することにある場合

④大規模買付行為の目的が、主として会社経営を一時的に支配して当社の事業に当面関係していない不動 産、有価証券など高額資産等を売却等処分させ、その処分利益をもって一時的な高配当をさせるかあるい は一時的高配当による株価の急上昇の機会を狙って株式等の高価売り抜けをすることにある場合

⑤大規模買付行為の方法が、いわゆる強圧的二段階買収(最初の買付で当社の株式等の全部の買付を勧誘す ることなく、二段階目の買付条件を不利に設定し、または明確にしないで、公開買付等の株式等の買付を 行うことをいいます。)等の、当社株主の判断の機会または自由を制約し、事実上当社株主に当社の株式 等の売却を強要するものである場合

⑥大規模買付行為の結果、当社の従業員・取引先・顧客その他の利害関係者の利益が損なわれ、それによっ て当社株主全体の利益が著しく毀損されることが合理的な根拠をもって判断される場合

などについては、当社取締役会は当社株主の皆様の利益を守るため、例外的に適切と考える方策を取ることが あります。当該大規模買付行為が当社株主全体の利益を著しく損なうか否かの検討および判断については、そ の客観性および合理性を担保するため、当社取締役会は、当該大規模買付者および大規模買付行為の具体的内 容(目的、方法、対象、取得対価の種類・金額等)や当該大規模買付行為が当社株主全体の利益に与える影響 を踏まえたうえで、対抗措置を発動することの適否について独立委員会に必ず諮問することとし、かかる独立 委員会は、諮問を受けた事項について勧告することとします。独立委員会の行った勧告は公表することとし、 当社取締役会はかかる勧告を最大限尊重したうえで、対抗措置の発動・不発動かどうかを決議し、その内容を 公表するものとします。

また、当社取締役会が対抗措置の発動を決議した後、または発動後においても、大規模買付者が大規模買付 行為を中止した場合や対抗措置を発動するか否かの判断の前提になった事実関係等に変動が生じた場合は、当 社取締役会は独立委員会に諮問し、その勧告を受け、株主共同の利益を守るために発動した対抗措置を維持す ることが相当ではないと判断した場合は、対抗措置を中止または発動の停止をするものとし、その内容を公表 いたします。

  6.独立委員会

当社取締役会は、「大規模買付ルール」を適正に運用し、当社取締役会によって恣意的な判断がなされるこ とを排除し、その判断の客観性および合理性を担保するため、独立委員会を設置します。独立委員会は、公正 で中立的な判断を可能とするため、弁護士・公認会計士・学識経験者・実績ある会社経営者・上場取引所の基 準において独立性の認められる社外役員等、当社取締役会で選任された委員3名以上で構成されます。

当社取締役会は、意向表明書が提出されたとき、または大規模買付行為の動向が明らかになったときに独立 委員会を招集し、大規模買付者が「大規模買付ルール」を遵守しているかどうかのチェックや、対抗措置発動 の適否などを諮問し、独立委員会は、次の①から⑥の諮問を受けた事項について、原則として取締役会評価期 間内に当社取締役会に対して勧告を行います。

①大規模買付ルールを遵守しているか否かの判断

②大規模買付行為の該当性の判断

③対抗措置の発動または不発動

④対抗措置の発動の中止または停止

⑤対抗措置の発動または不発動における各種条件の設定

⑥その他当社取締役会が独立委員会に諮問すべきと決議した事項

また、当社取締役会が対抗措置の発動を決議した後、または発動後においても、大規模買付者が大規模買付 行為を中止したときや対抗措置を発動するか否かの判断の前提になった事実関係等に変動が生じたときは、当 社取締役会は独立委員会を招集し、対抗措置の発動の中止や停止の適否などを諮問し、独立委員会は当社取締 役会に対して勧告を行います。

独立委員会は、大規模買付者が提供した本必要情報に不足があるとき、または提供された情報につき補足の

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独立委員会が上記勧告を行うにあたっては、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の向上の観点から大規 模買付行為について慎重に評価・検討のうえ、独立委員会が独自の判断で行うものとします。また、独立委員 会は、必要に応じて当社の費用により独立した第三者である専門家の助言を得ることができるものとします。

対抗措置の発動または不発動、対抗措置の発動の中止または停止は、最終的には当社取締役会の決定事項と なりますが、当社取締役会の決定に際しては独立委員会による勧告を最大限尊重し、かつ必ずこのような独立 委員会の勧告手続きを経なければならないものとすることにより、独立委員会が当社取締役会の判断の公正さ を確保する手段として機能するよう位置づけています。

  7.株主に与える影響等

   ( 1) 大規模買付ルールが株主に与える影響等

「 大 規 模 買 付 ル ー ル 」 は 、 当 社 株 主 の 皆 様 が 大 規 模 買 付 行 為 に 応 じ る か 否 か を 判 断 す る た め に 必 要 な 情 報 や、現に当社の経営を担っている当社取締役会の意見を提供し、さらには、当社株主の皆様が代替案の提示を 受ける機会を保証することを目的としています。これにより、当社株主の皆様は、十分な情報のもとで、大規 模買付行為に応じるか否かについて適切な判断をすることが可能となり、そのことが当社株主全体の利益の保 護につながるものと考えております。従いまして、「大規模買付ルール」の設定は、当社株主の皆様が適切な 投 資 判 断 を 行 う う え で の 前 提 と な る も の で あ り 、 当 社 株 主 の 皆 様 の 利 益 に 資 す る も の で あ る と 考 え て お り ま す。

   ( 2) 対抗措置発動時に株主に与える影響等

当社取締役会は、当社株主全体の利益を守ることを目的として、会社法その他の法律および当社定款により 認められている対抗措置をとることがありますが、当該対抗措置の仕組み上、当社株主の皆様(「大規模買付 ルール」を遵守しなかった大規模買付者を除きます。)が法的権利または経済的側面において格別の損失を被 るような事態が生じることは想定しておりません。なお、当社取締役会が具体的対抗措置をとることを決定し た場合には、法令および証券取引所規則に従って適時適切な開示を行います。

なお、当社は、新株予約権の割当の基準日や新株予約権の割当の効力発生後においても、例えば、大規模買 付者が大規模買付行為を撤回したり、大規模買付行為の条件等を変更するなどの事情により、対抗措置の発動 の中止または停止を当社取締役会が決議したときは、新株予約権の行使期間開始日の前日までに、新株予約権 の割当を中止または当社が新株予約権者に当社株式を交付することなく無償にて新株予約権を取得することが あります。これらの場合には、1株当たりの価値の希釈化は生じませんので、1株当たりの株式の価値の希釈 化が生じることを前提にして売付等を行った投資家の皆様は、株価の変動により相応の損害を被る可能性があ ります。

  8.大規模買付ルールの有効期限

「大規模買付ルール」の有効期限は、平成24年6月26日開催の定時株主総会の日から平成27年6月開催予定 の定時株主総会終結の時までといたします。ただし、当該株主総会において「大規模買付ルール」の継続が承 認可決された場合、かかる有効期限はさらに3年延長されるものとし、以後も同様といたします。

なお、有効期限の到来前であっても、当社株主総会または当社取締役会において「大規模買付ルール」を廃 止する旨の決議がなされた場合は、「大規模買付ルール」はその時点で廃止されるものといたします。

また、当社取締役会は、有効期限の到来前であっても、企業価値および株主価値向上の観点から、会社法を 含 め た 関 係 法 令 の 整 備 等 を 踏 ま え 、 「 大 規 模 買 付 ル ー ル 」 を 随 時 見 直 し 、 当 社 株 主 総 会 の 承 認 可 決 を 得 て 、

「大規模買付ルール」の改定を行うことがあります。

4 【事業等のリスク】

当社及び当社グループの事業に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがありますが、以下の内容 は、予想される主なリスクを具体的に例示したものであり、すべてのリスクではありません。

( 1) 経済情勢の変動

当社グループの事業は、あらゆる産業に展開しており、国内外の経済情勢の影響を直接及び間接的に受けます。 今後の経済情勢の動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社の新規事業分野であるI T 関連事業においては、世界のI T 産業の動向の影響を直接受けます。今後の

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( 2) 販売価格の変動

当社グループが事業を展開する市場は、国内外において厳しい競合状態にあり、十分な利益を確保するに足る販 売 単 価 の 維 持 や 、 販 売 シ ェ ア の 確 保 が 出 来 な い 場 合 が あ り ま す 。 コ ス ト 削 減 に よ る 利 益 の 維 持 と き め 細 か い 顧 客 サービスによるシェアの回復が困難である場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

( 3) 原材料等価格の変動

当社グループは、製紙用パルプや各種石化製品などを原材料、燃料として多く使用しており、その価格は在庫水 準や需給バランスによって変動する市況製品であります。原材料等の購入に際しては、市況動向を見極めた発注に 努めてはおりますが、価格の急激な変動によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ( 4) 為替相場の変動

当社グループは、海外からの外貨建てによる資材の調達、海外への外貨建ての販売及び海外を含むグループ会社 間でのファイナンスを行っており、為替相場の変動によっては当社グループの業績へ影響を及ぼす可能性がありま す。

( 5) 海外事業展開について

当社グループは、世界各地で生産・事業展開を進めております。これらの国において次のような事象が発生した 場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

① テロ、政変、クーデター等による政情不安と治安悪化

② 従業員のスト、ボイコット等による労働争議の発生

③ 電力、用水、通信等のインフラの障害

④ 伝染病の発生

⑤ その他予期せぬ税制、外為、通関等に関する法律、規制の変更など不測の事象

⑥ 文化や商慣習の違いによる売掛金回収、取引先との関係における問題の発生 ( 6) 新製品開発について

当社グループは、総合技術力で市場ニーズに対応し、競争力のある高付加価値製品を市場に投入していくことを 目標に研究開発を推進しており、研究スタッフの増員や、産学共同研究等への経営資源投入を強化しております。  しかしながら、このような研究開発への経営資源の投入が必ずしも新製品の開発さらには営業収入の増加に結び つくとは限らず、開発期間が長期に亘ったことなどにより、開発を中止せざるを得ないような事象が発生した場合 は、製品開発コストを回収できず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

( 7) 知的財産権について

当 社 グ ル ー プ は 、 独 自 に 蓄 積 し て き た 様 々 な 製 造 技 術 に つ い て 国 内 外 に お い て 必 要 な 知 的 財 産 権 保 護 手 続 き を 行っておりますが、法的制限だけでは完全な保護は不可能であり、取得した権利を適切に保護できない場合があり ます。また、当社グループの製品に関して第三者より知的財産権侵害の提訴を受ける場合があります。このような 場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

( 8) 重要な訴訟等について

当社グループが国内外で事業活動を行うにあたり、製造物責任(PL)関連、環境関連、知的所有権関連等に関 し、訴訟その他の請求が提起される可能性があり、その内容によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性 があります。

有価証券報告書

(19)

( 9) 法規制について

当社グループが事業活動を展開する各国において、各種法規制の適用を受けております。これらの規制の遵守に 努めておりますが、規制の強化または変更がなされた場合には、当社グループの事業活動が制限されたり、業績に 影響を及ぼす可能性があります。

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

6 【研究開発活動】

当 社 グ ル ー プ は 、 粘 着 応 用 技 術 、 特 殊 紙 ・ 剥 離 材 製 造 技 術 、 表 面 改 質 技 術 な ら び に シ ス テ ム 化 技 術 を 基 盤 に 、 印 刷・情報材料、産業工業材料、半導体関連材料、光学機能材料などの多岐にわたる製品の開発・製造・販売を行って おり、その研究開発活動の大部分を提出会社である当社が行っております。当期は、前期に引き続き、中・長期研究 開発計画に基づいた技術開発ならびに新製品開発活動、特に機能性材料の素材開発とその加工技術開発に積極的に取 り組み、ユーザーニーズを重視したマーケット対話型の研究開発に努めてきました。

また、当社グループの米国における研究機関であるLI NTECOF AMERI CA, I NC. のR&DDi v. は、粘着製品や工業用積層 材料に応用可能な独創的技術の調査とその実用化研究などを行っております。さらに、R&D Di v. の研究開発拠点とし て、Nano- Sc i enc e & Tec hnol ogy Cent er を米国テキサス州ダラスに開設しました。近未来の新製品創出に向けて、ナ ノカーボン材料の一つであるカーボンナノチューブのシート化技術開発とその応用開発に取り組んでおります。

当連結会計年度における当社グループ全体での研究開発費の総額は6, 849百万円となりました。 なお、セグメント別の主な研究開発活動の状況は次のとおりです。

( 印刷材・産業工材関連) ( 1) 印刷・情報材料分野

プ ラ ス チ ッ ク 成 形 品 か ら 発 生 す る ア ウ ト ガ ス に よ る ラ ベ ル の 浮 き や 膨 れ を 抑 制 す る 粘 着 フ ィ ル ム と し て 、

「VENTI - LABEL(ベンチラベル)」を開発しました。ベースフィルムと粘着剤にガス透過性を持たせることで、 フィルムの意匠性を保ちつつ、アウトガスによる膨れ対策を可能としました。

印刷機械関連では、当社のラベル素材の特性に最大限にマッチングした印刷機の開発を中心に行っており、 当期は次世代搬送システムを採用し、自動プリセット式、ワイド幅での印刷対応、段取り替え作業時間短縮や 原紙ロスの低減を実現した「LPM- 400」を開発しました。

( 2) 産業工業材料分野

屋外サイン用として凹凸面への追従性を備え、路面用粘着シートに最適なラミネートフィルムを開発しまし た。従来メディア( 出力用シート) との組み合わせによって、アスファルトやコンクリート路面に適した施工性 と屋外耐久性、意匠性を兼ね備えた「フロアマーキング OXZ」を全国展開していきます。

産 業 機 械 関 連 で は 、 当 社 の 主 力 製 品 で あ る 粘 着 ラ ベ ル を 自 動 貼 り す る ラ ベ リ ン グ シ ス テ ム の 開 発 を 中 心 に 行っており、当期は食品、医療の装置関連や物流・通販業界向け「高速ラベラー TYPE‐ A」を開発しました。 その他の研究開発活動を含め、当セグメントの研究開発費は2, 134百万円となりました。

( 電子・光学関連)

( 1) 半導体関連材料分野

LSI チ ッ プ の 薄 型 化 に 貢 献 す る DBG(Di c i ng Bef or e Gr i ndi ng) シ ス テ ム と ダ イ シ ン グ ・ ダ イ ボ ン デ ィ ン グ テープ機能を有するLEテープを融合したDBG+LEシステムによりLSI チップの多積層化を可能とし、従来のHDDに 代わるソリッドステートドライブ(SSD)への適応等、LSI パッケージの高密度化に貢献しています。

電子装置関連では、半導体後工程でのウェーハ・バックグラインド工程用テープ、ウェーハ・ダイシング工 程用テープを、効率良く使用するためのアプリケーション装置開発を中心に行なっており、当期はパワーデバ イスおよびTSVプロセスのウェーハ表面上の凹凸にも対応できる「真空ラミネーター RAD- 3810F/ 12」を新たに 開発しました。また、次世代の450mmウェーハ対応のマウンタ、ラミネーター、UV照射装置の主要機構ユ ニットの開発についても大きな進捗がありました。

有価証券報告書

参照

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